「くせ毛じゃなかったら朝のスタイリングも楽になるのに・・・」「自分のやりたいヘアスタイルができるのに・・・」と、感じたことはありませんか。くせが気になる前髪や顔まわりだけ部分的に縮毛矯正をかける方もいますが、本当に縮毛矯正をかける必要があるくせ毛なのでしょうか。この記事では、くせ毛の種類と原因を解説し、縮毛矯正をかける前に試したいヘアケアのポイントについてもご紹介します。
くせ毛の原因は毎日のヘアケアだった!?くせ毛の原因とは
くせ毛の原因は大きく分けて、「先天的」と「後天的」に分けられます。自分のくせ毛が、どちらのくせ毛に当てはまるのか知ることでより効果的な対策ができますよね。まずは自分のくせ毛の原因を知ることからはじめましょう。先天的原因のくせ毛と、後天的原因のくせ毛がどのようなものなのか、詳しく解説します。
先天的原因のくせ毛
子供の時からくせがある方は、先天的原因のくせ毛の可能性が高いです。先天的原因のくせ毛とは、生まれつき発生しているくせ毛のこと。なぜ、くせ毛が生まれつき発生するのでしょうか?
毛穴の形状によるくせ毛
毛穴自体がゆがんでいる状態だと、髪の毛にくせが発生することがあります。通常髪はまっすぐに生えてきますが、毛穴にゆがみがあると、髪の毛が生えてくる過程で髪を覆っているキューティクルが傷つくことがあります。傷ついた部分から、髪内部の水分が出ていってしまい、髪の水分バランスが乱れます。水分バランスが乱れると、髪の毛はくせが発生してしまうため、特に毛穴が生まれつきゆがんでいる方は、くせ毛になりやすいです。
遺伝によるくせ毛
親から顔や身体が遺伝するように、髪質も遺伝します。両親のどちらかにくせが毛があると、くせ毛の子供が生まれるようです。両親がくせ毛をもっていなくても、祖父母にくせ毛がある場合、隔世遺伝でくせ毛の子供が生まれるケースもあります。
後天的原因のくせ毛
子供のときは髪の毛がストレートだったのに、気が付いたら髪の毛にくせ毛が出てきた…ということはありませんか?生まれつきくせ毛ではないという方は、後天的原因のくせ毛かもしれません。髪の毛がダメージを受けることで発生したくせ毛を、後天的くせ毛と言います。後天的なくせ毛が起きてしまう、髪のダメージについて紹介します。
パーマやヘアカラー
パーマやヘアカラーなどの施術を繰り返していませんか?パーマやヘアカラーが髪の毛にダメージを与えます。なぜ髪の毛にダメージが加えられるのかというと、使用する薬剤が関係してきます。パーマやヘアカラーなどで使用する薬剤は、髪の毛を覆うキューティクルを開きます。開いた部分から髪の毛内部の栄養分や水分が流れ出てしまい、髪はダメージが進みます。何度も繰り返すことで、ダメージがさらに進み、髪が乾燥しうねりなどのくせが現れます。
ヘアオイル
一般的に、ヘアオイルは髪のダメージを補修しツヤを出してくれると言われており、愛用している人も多いのではないでしょうか。ところが、ヘアオイルは髪の乾燥を進ませる作用があり、くせ毛を起こす原因でもあるダメージを加速させます。ヘアオイルはドライヤーの熱を吸収しやすいため、ヘアオイルを使用している髪は通常よりも高温になります。髪の毛を覆うキューティクルは熱に弱く、高温の熱が加わると剥がれることがあります。キューティクルが剥がれた部分から、髪の栄養分や水分が流れ出てしまい、髪の乾燥が進んでしまいます。
ヘアオイルを使用している髪が、通常よりも高温になる理由
水はどんなに熱を加えても、100度以上温度が上がることはありませんよね。
しかし油は熱を吸収するため、熱を加えるほど高温になります。ヘアオイルも同じように、ヘアオイルを使用している髪の毛は、ドライヤーやヘアアイロンの熱を吸収して、通常よりも髪に熱のダメージを与えてしまいます。
縮毛矯正をかけて後悔しないために、知っておきたいこと
時間をかけてくせ毛を整えたのに、数時間後にはいつの間にかくせ毛が出てしまった経験はありませんか。そのような時は「縮毛矯正をしてみたい…」と一度は考えたことがあるはず。くせ毛を強制的にストレートにする縮毛矯正はとても魅力的な施術ですよね。しかし、縮毛矯正を美容院でオーダーすると、「傷むけど大丈夫ですか?」など一声かけられることがあります。縮毛矯正はなにかデメリットがあるのでしょうか。縮毛矯正のデメリットについて、ご紹介します。
トライできるヘアスタイルが少なくなる
パーマやヘアアイロンを使って様々なヘアスタイルを楽しみたい方に、縮毛矯正はおすすめしません。縮毛矯正は強い薬剤を使用して、くせ毛を強制的にストレートにする施術です。施術効果は高く、縮毛矯正をした髪の毛は半永久的にストレートになると言われています。
一度縮毛矯正をした髪の毛は、パーマがかかりにくく、またヘアアイロンを使用して髪の毛をカールさせてもすぐにストレートに戻ってしまいます。したがって、髪の毛のアレンジがしにくくなります。
髪の毛にボリュームがでない?
縮毛矯正は髪の毛の根元の立ち上がりでさえもストレートにしてしまう施術です。髪の毛の根元の立ち上がりが出ないため、髪にボリュームがなくなり、髪がペタっとした印象に…。
柔らかなふんわりとした雰囲気を出したい方は、縮毛矯正をよく検討する必要があります。
髪への負担が大きい
ストレートパーマと違い、ヘアアイロンを使って髪をまっすぐにしてしまう縮毛矯正。髪の毛をストレートにする効果は非常に高く、一度施術すると半永久的に髪がストレートになると言われています。しかし、効果が高すぎて、一度施術をすると元に戻すことはできません。また、使用する薬剤の強さと、高温のヘアアイロンで髪の毛は大きなダメージを受けます。縮毛矯正を行った髪の毛は、ダメージにより切れ毛や枝毛が発生しやすくなります。
くせ毛を活かした髪型にするのもひとつの手!
縮毛矯正をかける前に一度、くせ毛を活かした髪型にしてみてはいかがでしょうか。くせの強さによっては、外国人風のパーマをかけたような髪型に仕上げることもできます。縮毛矯正はとても強力な施術方法であり、髪の毛の負担を考えればおすすめできません。まずは、自分のくせ毛を活かした髪型ができないか、担当の美容師さんと相談しましょう。
縮毛矯正は本当に必要?ヘアケアを見直すだけで、くせ毛が落ち着く場合も
縮毛矯正が髪に負担がかかることはわかっていても、くせ毛をどうにかしたいですよね。くせ毛は先天的と後天的原因があります。ダメージが原因のくせ毛も先天的原因のくせ毛もヘアケアを見直すことで、縮毛矯正をせずとも、くせが改善されることがあります。毎日のヘアケアを見直してみましょう。
シャンプーやトリートメントの見直し
普段使用しているシャンプーは何を基準に選んでいますか?なんとなく選んでいる方も多いのではないでしょうか。シャンプーを選ぶ際に注目してほしい3つのポイントをご紹介します。
アミノ酸が主成分
髪の毛は、18種類のアミノ酸からできるたんぱく質、保湿成分、水分で作られています。髪の毛と同じ成分であるアミノ酸が主成分のシャンプーを使うことで、髪の毛に栄養をしっかりと与えることができます。
ヒアルロン酸高配合
ヒアルロン酸の保水力はとても高く、化粧品などでも使われています。1gで6000mlの水分をキープすることができるヒアルロン酸。ヒアルロン酸は、お肌だけではなく頭皮と髪の毛に潤いを与えるために必要な成分です。シャンプーもヒアルロン酸が高配合のものを選びましょう。
弱酸性
人の髪の毛や頭皮は通常、弱酸性です。アルカリ度が高くなるほど、髪の毛や頭皮はダメージがあります。ヘアカラーなどの施術をした髪の毛や頭皮はアルカリ度が高くなります。アルカリ度が高くなった髪や頭皮は、乾燥などトラブルを引き起こす原因のひとつ。アルカリ性に傾いた髪の毛と頭皮を、健康な状態に戻してくれる弱酸性のシャンプーがおすすめです。
トリートメント
トリートメントには、キューティクルを閉じ、髪の毛を保護する役割があります。キューティクルをしっかりと閉じ、髪の毛の栄養と水分を保持できるものを選びましょう。使っているシャンプーやトリートメントを見直すことで、くせ毛は改善されることがあります。くせ毛の主な原因はダメージです。ダメージを補修し、栄養分と水分を補えるものがおすすめです。
アウトバストリートメントの見直し
シャンプー後の髪の毛のお手入れは、ヘアオイルではなくアウトバストリートメントがおすすめです!後天的原因のくせ毛でも紹介したように、ヘアオイルは熱を吸収してしまい、髪の毛の乾燥を引き起こします。熱を吸収する以外にも、ヘアオイルが髪の表面に付着すると、シャンプーやトリートメントの栄養分が髪の毛内部に浸透しにくくなります。油が水を弾いてしまうように、ヘアオイルも水分や栄養分を弾きます。くせを落ち着かせるためには、髪に栄養分を与え、保湿がしっかりできるタイプのアウトバストリートメントを使用しましょう。髪の毛のくせ毛が改善され、縮毛矯正をかける必要性を感じなくなるかもしれません。
まずはヘアケアを見直して!縮毛矯正をするか考えよう
くせ毛の多くはダメージが原因です。生まれつきくせ毛だという方も、髪の毛にダメージが加わることで、くせが強く出ることがあります。先天的原因でも、後天的原因でも、まずはヘアケアを見直すことがおすすめ。正しいと思っているヘアケアが、実はくせ毛の原因かもしれません。ヘアケアを見直すことで、くせ落ち着く場合があります。縮毛矯正が本当に必要な髪質の方は、あまりいません。縮毛矯正は一度かけたら元に戻すことができない、髪にとって負担が大きい施術です。どうしても縮毛矯正をかけたい場合は、本当に縮毛矯正が必要なのか、美容師さんと相談することをおすすめします。