頭皮のかゆみや髪のパサつきが気になっていませんか?それは、髪と頭皮が乾燥しているからかもしれません。なぜ髪と頭皮が乾燥するのか気になりますよね。髪と頭皮が乾燥すると起こるトラブルの種類と、乾燥する原因について解説します。
乾燥が原因で起こるヘアトラブル
乾燥が引き起こすトラブルとして、髪のパサつきが一般的に知られていますよね。しかし乾燥によるトラブルで、顔のたるみや枝毛などが発生するということを知っている方は少ないのではないでしょうか。顔のタルミ以外にも、実は乾燥が原因で起こるトラブルがたくさんあります。髪や頭皮が乾燥すると起こるトラブルを紹介します。
顔がたるむ
肌がたるむ原因として、乾燥は有名ですよね。頭皮も同じで乾燥するとハリ(弾力)が減少することで、頭皮はたるみます。顔と頭皮は1枚の皮膚で繋がっているため、たるんだ頭皮の重みでお顔もたるみやすくなります。反対にたるんだ頭皮にハリ(弾力)を取り戻すことで、リフトアップにつながることがあります。
頭皮のかゆみ
乾燥によって手がカサカサしてかゆくなることがありますよね。頭皮も同じで、乾燥するとかゆくなります。乾燥した肌は水分と脂分のバランスが崩れ、肌を守るバリア機能が低下します。バリア機能が低下した肌は、些細な刺激も受け取ってしまう敏感肌に陥りがちです。
薄毛・抜け毛につながる
乾燥した頭皮はハリ(弾力)が減少し、硬くなります。硬くなった頭皮は血行の流れが悪くなるため、髪を育てる毛穴に十分な栄養を届けにくい状態になってしまいます。栄養が不足している毛穴から育つ髪は、ハリ・コシがないことはもちろん、細く抜けやすいです。そのため、頭皮が乾燥すると、薄毛や抜け毛といった悩みが発生することがあります。
静電気
冬になると、ドアノブなどの金属類を触った時にパチっと感じやすい静電気。実は静電気も髪や頭皮の乾燥と関係しています。身体や髪にたまった静電気は大気中の水分を通して自然に放電しています。しかし、空気が乾燥する冬は大気中の水分が少ないため静電気が放電されず、身体にたまりがち。肌や髪に十分な水分があると、肌や髪の水分を通して少しずつ静電気は放電されます。したがって、たまった電気が一度に放電されないため、パチっと感じることはありません。ところが肌や髪が乾燥していると、静電気がたまり一気に放電されて痛みを感じます。
パサつき・切れ毛・枝毛
乾燥している髪は、髪を覆うキューティクルが傷つき剥がれている可能性があります。キューティクルが傷つき剥がれている場合、髪の栄養分と水分が剥がれた箇所から流出し続けます。栄養分と水分が不足すると、パサつきがすすみ、切れやすい髪になります。乾燥した髪を放置し続けることで、ダメージが進み、切れ毛や枝毛を引き起こす原因に繋がります。
髪や頭皮が乾燥する原因
髪や頭皮が乾燥することで起こるヘアトラブルを紹介しました。老化の原因にも繋がる乾燥ダメージは予防したいですよね。予防するためには、髪や頭皮が乾燥する原因を知ることが大切。髪や頭皮が乾燥する原因を解説します。
洗浄力が強いシャンプー
毎日使用するシャンプーは、どのような基準で選んでいますか?乾燥を防ぐためには洗浄力が強いシャンプーは避けましょう。洗浄力が強いシャンプーは、髪や頭皮に必要な潤い(水分・栄養分・脂分)を奪って、乾燥させてしまいます。
頭皮のベタつきも洗浄力が強いシャンプーが原因!?
頭皮がべたつくからといって、洗浄力が強いシャンプーを使用していませんか?洗浄力が強いシャンプーで乾燥が進んだ頭皮は、脂分を過剰に分泌させてしまうことがあります。乾燥して脂分が過剰分泌すると、さらに頭皮がベタつくという負のサイクルが生まれます。
紫外線
夏になると、顔や身体が日焼けしないように紫外線対策をしている方は多いですよね。しかし、髪や頭皮の日焼け対策を行っている方は少ないのではないでしょうか?髪や頭皮は身体のいちばん上にあるため、顔や身体よりも紫外線の影響を多く受けます。顔や身体が日焼けすると、肌がカサカサになり乾燥しますよね。髪や頭皮も同じで、日焼けすると乾燥してしまいます。
熱によるダメージ
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱も、髪や頭皮を乾燥させる原因。長時間ドライヤーを同じ箇所にあてすぎると、髪や頭皮の水分を奪い、乾燥させてしまうことがあります。他にも高温の熱を発するヘアアイロンは、髪表面のキューティクルを傷つけて剥がすことがあるため、髪を乾燥させてしまいます。
カラーやパーマの施術によるダメージ
カラーやパーマなどの施術も、髪や頭皮を乾燥させる原因のひとつ。髪や頭皮は通常弱酸性です。しかしカラーやパーマで使用する薬剤はアルカリ性。したがって、髪や頭皮に薬剤が付着するとアルカリ度が強くなります。アルカリ度が強くなると、髪や頭皮の水分と脂分のバランスが崩れ、髪と頭皮を守るバリア機能が低下します。バリア機能が低下してしまうことで、髪や頭皮の乾燥が進みます。
空気の乾燥
空気が乾燥すると、髪と頭皮も乾燥します。大気中の空気が乾燥しやすい冬だけではなく、エアコンを使用する夏も空気の乾燥に気を付けましょう。髪は湿度が60%以下でパサつき始め、頭皮は湿度50%以下で乾燥し始めます。一般的にエアコンの快適な湿度の目安は40~60%とされているため、快適だと感じる室内環境のほとんどは髪や頭皮を乾燥させてしまっていることがあります。
頭皮と髪に潤いを与えよう
髪や頭皮が乾燥する原因について解説しました。原因を知ると対策ができるため、シャンプーを見直して、ドライヤーをあてすぎないようにするなど気を付けましょう。しかしどんなに気を付けていても、エアコンの使用など、髪や頭皮の乾燥が避けられないことがありますよね。また、いつの間にかキューティクルが剥がれてしまい、知らず知らずのうちに髪が乾燥していることがあります。乾燥ダメージに気を付けることも大切ですが、乾燥してしまった髪や頭皮を日頃からケアすることも忘れてはいけません。乾燥した髪や頭皮に潤いを取り戻すためには、毎日のシャンプーを見直すことが近道です。潤いを取り戻せるシャンプーの注目ポイントを下記にまとめてみました。
ヒアルロン酸が高配合
1gで6000mlもの水分を保持することができるヒアルロン酸。お肌に潤いを与えるとしてスキンケア商品などに多く使われていますが、髪や頭皮にも潤いを与えます。
アミノ酸が主成分
髪や頭皮はタンパク質で構成されています。タンパク質は、アミノ酸が多数つながって構成されている高分子化合物。したがって、髪や頭皮と同じ成分であるアミノ酸が主成分となるシャンプーで髪を洗うと、洗いながら髪に栄養分を補給してくれます。栄養分が補給された髪はしなやかで強いため、少々のダメージを受けても髪を守ってくれます。
弱酸性
乾燥に負けない(水分と脂分のバランスが整っている)健康な髪や頭皮は、弱酸性です。反対に乾燥して(水分と脂分のバランスが崩れている)トラブルがある髪や頭皮は、アルカリ性です。そのため、乾燥している髪や頭皮の健康を取り戻すためには、弱酸性に導く必要があります。弱酸性のシャンプーを使用することで、髪や頭皮を弱酸性に導きましょう。
乾燥に負けない強い髪へ
『乾燥によるヘアトラブル』と『乾燥する原因』について解説してきました。乾燥によるヘアトラブルと言えばパサつきが有名です。老化など意外と知られていないトラブルもあったのではないでしょうか。髪や頭皮を乾燥させる原因はいくつかありますが、全て防ぐことは難しいですよね。髪や頭皮が乾燥しないよう対策することも大切ですが、乾燥してしまった髪や頭皮に潤いを与えることもポイント。毎日のシャンプーを保湿できるものに変えて、乾燥に負けないしなやかで美しい髪へ導きましょう。