「広がる」「うねる」「チリチリしている」など、様々なタイプがあるくせ毛。実は4種類に分けられることをご存知ですか?
今回は、くせ毛の種類ごとの特徴と見分け方を解説しますので、自分の髪質を知るキッカケにしていただけたらと思います。
くせ毛の原因とは?
くせ毛は遺伝だと思われている人が多いのではないでしょうか?
もちろん、遺伝のような先天的原因もありますが、生活習慣や間違ったヘアケアなど、後天的原因でくせ毛になることもあります。
先天的原因
両親の片方がくせ毛の場合は70%以上、両方がくせ毛の場合は90%以上の確率で子どももくせ毛になると言われています。
髪質そのものを受け継ぐというより、毛根の形や生え方、髪を構成するタンパク質量などを受け継ぐためです。
後天的原因
主な原因は大きく3つです。
- 加齢によるホルモンバランスの乱れ
- 偏った食生活が引き起こす生活習慣
- 間違ったヘアケアが原因のヘアダメージ
いずれも、髪の健康が損なわれている状態で、パサつきやくせ毛特有の広がりやうねりが現れます。
4種類のくせ毛タイプ:特徴と見分け方
原因は様々ですが、くせ毛は大きく分けて4種類に分類できます。
あなたのくせ毛はどのタイプですか?セルフチェックの目安にしてみてください。
波状毛(はじょうもう)
特徴
日本人を初め、アジア人に最も多いタイプのくせ毛です。
波のようにS字にうねっており、梅雨時期など、湿度が高い時は髪の毛が膨らんでしまうのが特徴です。
波状毛でも「三つ編みをほどいたようなゆるいウェーブが全体的についている」「髪表面は直毛でも内側が波状毛になっている」など、人によりくせの出かたが様々です。
見分け方
濡らしてもくせが出る場合に当てはまります。
普段はストレートなのに、雨の日など、湿気が多い日にウェーブが強く出てくる人はこのタイプのくせ毛でしょう。
遺伝による要素が大きいと言われていますが、生活習慣の乱れなどから頭皮や毛穴が歪み、後天的に波状毛のようなくせ毛になることも分かってきています。
捻転毛(ねんてんもう)
特徴
髪の毛がらせん状にねじれているタイプのくせ毛です。
ねじれ箇所が細くなっている場合が多く、ザラザラ・デコボコした手触りなのが特徴です。
髪の毛の太さにバラつきがあることから、キューティクルがはがれやすく水分保持力が低いため、傷みやすい厄介なくせ毛です。
波状毛と捻転毛が混ざっているケースも日本人には多いと言われています。
見分け方
先ほどの波状毛とは逆で、乾かすと癖が出て、濡らすと落ち着くことが多い場合に当てはまります。
しかし、これは髪が痛んでいる場合と同じなので、くせ毛なのか痛んでいるだけなのか、プロでないとなかなか判断が難しい場合があります。
髪が痛むようなことをしていないのに、パサつきや広がり、うまくまとまらないなど、扱いにくさを感じる方は、捻転毛の可能性が高いでしょう。
縮毛(しゅくもう)
特徴
細かく縮れている、日本人には少ないタイプのくせ毛です。
水分をはじきやすく、パサパサしているのが特徴です。
くせが強く、毛根から細かく縮れているため、扱いが難しいと言われています。
見分け方
縮毛は見た目で分かりやすく、髪の根元からチリチリ・クルクルしている場合に当てはまります。
「黒色人種に多く見られるくせ毛」と言うと分かりやすいかもしれません。程度の違いはありますが、日本人でもこの縮毛タイプのくせ毛の人はいます。
連珠毛(れんじゅもう)
特徴
1本の髪が数珠のようにデコボコとしている、日本人には少ないタイプのくせ毛です。
太い部分・細い部分があるため、ツヤが出にくく手触りが悪いのが特徴です。
常染色体優性遺伝の先天的疾患とも言われています。
出典:マルホ皮膚科セミナー
http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-150423.pdf
見分け方
一見ストレートに見える場合もありますが、手触りがザラザラとしている場合に当てはまります。
また、髪の細い部分から切れてしまうことが多いので、「頭頂部に短い髪の毛がいつもピョンピョン出ている」「ブラッシングで髪の毛が切れやすい」という人は、もしかしたらこのタイプのくせ毛かもしれません。
くせ毛の知識を深めることがヘアケアの第一歩
あなたのくせ毛のタイプはわかりましたか?1種類だけでなく、複数が合わさっている場合もありますので、可能であれば信頼できる美容師さんにくせ毛のタイプを聞いてみましょう。
自分の髪質を具体的に分かっていると、美容院でのオーダーもスムーズになりますし、毎日のヘアケアも正しく行うことができます。
ぜひチェックしてみてください。