ヘアケア

髪のトラブルだけじゃない!?梅雨こそ頭皮ケアを見直そう

気温が高くなることで汗が出て、その影響で髪の毛の悩みが出てしまう方も多いのではないでしょうか。
放っておくとさらなるトラブルに発展し、悪化してしまう可能性も。
今回は、夏に多い髪のトラブル、汗や湿気に負けないヘアケアについてご紹介していきます。

髪だけじゃない!梅雨こそ頭皮ケアを

頭皮には「常在菌」と呼ばれている菌が何種類もすみついています。
常在菌自体、悪さをするような菌ではありません。

この何種類もの常在菌がバランスを保っていることで皮膚のバリア機能が守れています。しかし、何らかの理由で汗や皮脂の分泌が盛んになり、一部の菌が突出して繁殖することがあります。常在菌のバランスが崩れてしまうとトラブルが起きやすくなります
水分・温度・栄養分の3条件が揃うと常在菌を増殖させる環境になります。梅雨の時期は、湿気が多くジメジメとし、気温も高く、栄養源となる汗が分泌されやすいです。そのため、梅雨時期は頭皮トラブルが多くなるのです。

梅雨時期に多い頭皮トラブルとは

梅雨の時期に多くみられる頭皮トラブルには、どのようなものがあるのでしょうか。
その中でも代表的なトラブルについて解説していきます。

かゆみやニオイ

梅雨に多く見られるトラブルで最も多いのが「かゆみ」「ニオイ」です。梅雨から夏にかけての季節は、暑くなるため汗をかきやすいです。その他の季節に比べてニオイが強くなったりかゆみを引き起こすことが増える傾向にあります。特に梅雨は、空気が湿気を含んでいるため、頭皮の環境が悪化しがち。

皮脂の分泌が過剰になる!?梅雨から夏にかけてのNG行動!
菌の栄養源となるのは汗だけではりません。皮脂も常在菌の栄養源となるため、皮脂が過剰分泌すると頭皮トラブルを招くことも。皮脂が過剰分泌してしまう原因となるNG行動は避けましょう!

NG行動①洗浄力の強いシャンプーを使っている
汗汚れが気になると洗浄力の強いシャンプーを使いがちですが、それはNG!必要な潤いまで落としてしまうため、皮脂が頭皮を守ろうと過剰に分泌することがあります。

NG行動②食生活の乱れ
暑い夏には冷たいアルコールを飲む!という方は多いのではないでしょうか?アルコールもそうですが、アルコールに合う味の油を使った濃い食事も、皮脂を過剰分泌させることに繋がります。

皮膚炎

常在菌が皮脂や汗と混ざり、皮膚に悪い影響を及ぼすことで常在菌が悪玉菌として増えすぎてしまうことがあります。
この状態が起こると、かゆみだけでなく皮膚炎を引き起こし頭皮の状態がさらに悪くなることも。
皮膚炎が起こり、炎症がひどくなると痛みがでることもあり、場合によっては治療にかなりの時間が必要となるケースもあります。

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トラブルを予防するには?

梅雨は髪の毛も湿気を含み、思うようにまとまらない時期、それに加え頭皮トラブルが起こる可能性が高くなるため、梅雨を侮ることはできません。
では、梅雨時期に頭皮を良い状態にキープしておくためにはどうしたらいいのでしょうか。
詳しく解説します。

洗髪は念入りに

一番頭皮の状態を清潔に保つのが「洗髪」です。

過剰に分泌された皮脂、汗、毛穴の汚れなどをシャンプーで洗い流すことができるため、丁寧に髪の毛を洗うようにしましょう。
ただ、ニオイやかゆみが気になるからといって、洗浄力の強いシャンプーを使うのは危険

丁寧かつしっかりシャンプーができれば、適度な洗浄力のあるシャンプーで十分です。
ですが、梅雨や日差しの強い夏場は、何度もシャンプーをしたくなる時期でもあります。
そのようなときは、アミノ酸が主成分のシャンプーを使いましょう。

髪の毛と同じアミノ酸で、頭皮にも優しく、汚れをしっかり落としつつ潤いを与えてくれる優れものです。
もちろん、普段からアミノ酸が主成分のシャンプーを使って洗髪をすると、梅雨時期に限らず様々な頭皮や髪のトラブル予防にもつながります。

汚れを落とすシャンプーの方法

シャンプーを手のひらで泡立ててしまうと、髪の毛だけに泡がつき地肌にまでシャンプーが届かない可能性があります。
シャンプーは泡立てず、「頭皮に直接」つけて使用しましょう。
手に残っているシャンプーを手のひら全体に広げてから、指の腹を使って頭皮をマッサージするように「頭皮でシャンプーを泡立てて」洗うのがポイントです。

シャンプーは、髪の毛よりも頭皮を洗うことを意識して行ってみてください。

こまめなブラッシング

ブラッシングには様々なメリットがあります。
梅雨の時期にブラッシングをこまめに行うことで、髪の汚れを取り除いたり皮脂を髪の毛全体に行き渡らせることができます。

また、ブラッシングの際に使うと良いのが天然毛100%のブラシ。
天然毛のブラシは程よい柔らかさで髪の毛にツヤを与え、梅雨の広がりやすい髪の毛がまとまりやすくなります。

ブラッシングをする時は、毛先から少しずつ絡まりをとくようにするのがポイント!
根元から一気にとかすと、余計な力が加わり髪の毛が切れたりダメージの原因になってしまいますので気をつけましょう。

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紫外線対策もしっかりと

雨が降る日が多い梅雨の時期も、日差しの強い夏場でも忘れないようにしたいのが「紫外線対策」です。
毛穴に詰まった皮脂は、紫外線を浴びることで酸化しやすくなります。
真夏に比べれば気温こそ低いものの、梅雨の時期もしっかりと紫外線対策をして外出しましょう。

帽子をかぶる、日傘を使う、髪の毛の長い方はしばるなど、髪の毛に降り注ぐ紫外線の影響を最小限に抑えることが大切です。

頭皮に湿気がこもらないよう気を付けて

梅雨だからと言って紫外線が降り注がないわけではありませんから、帽子をかぶるなどの紫外線対策は必要です。
ただ、帽子をかぶると湿気がこもりやすくなります。
特に梅雨の時期は湿気が多く、帽子の中が蒸れることも

時々帽子を脱いでブラッシングをする、ブラシがないときは手ぐしで髪の毛をとかして風通しをよくしてあげましょう。
UVカット機能のある帽子、風通しの良い麻、なめらかで肌触りの良いシルクなど通気性の良い素材の帽子がオススメです。

汗や湿気が気になるときもきちんと対策すれば大丈夫!

髪の毛のうねりの広がりが気になりやすい梅雨ですが。実は、頭皮環境が悪くなりやすい季節でもあります。菌の栄養源となる、汗をかきやすく、皮脂が過剰に分泌されるNG行動をとりやすいため、頭皮トラブルを起こすことが多くなるのです。
一度頭皮トラブルが現れてしまうとなかなか治らず、苦労されている方もいます。
梅雨の頭皮トラブルを予防するには、まずは頭皮を清潔に保つことが一番です。

・シャンプーは一日一度は必ず行うこと
・洗浄力の強いシャンプーは使わないこと
・ブラッシングで汚れをこまめに取り除くこと
・頭皮と髪の毛の風通しを良くすること

この4つのポイントをしっかり押さえ、今日から普段行っているお手入れにぜひ取り入れましょう!

ABOUT ME
【監修者】山本 幹雄
エスアイシーグループ 代表
美容師、美容学校教諭を経て自身の美容室を開業。髪に悩むお客様の要望に応えるため、商品開発にも取り組み、エスアイシーグループを設立。
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基礎知識
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