「最近、髪が傷んできた・・・」
「抜け毛が増えた気がする」
このような髪のトラブルのお悩みはありませんか?ダメージヘアやうねり、抜け毛などのさまざまな髪の悩みを解消するために、ヘアケアに力を注いでいる人も多いでしょう。
しかし、良質なヘアケア剤を使っていても、正しい順番でヘアケアをしないと効果がきちんと発揮されないということを知っていますか。今おこなっているヘアケア、本当に正しい順番でできていますか?正しい順番でヘアケアをしなければ、悩みを解消するどころか、むしろ悪化してしまう可能性があります。正しいヘアケアの順番を説明しますので、ぜひ今日から実践して、健康で美しい髪を目指しましょう。
バスタイムでの正しいヘアケアの順番
バスタイムで行うヘアケアは、髪の毛内部にしっかりと栄養分を浸透させることができるため、とても重要です。ヘアケアの効果を最大限発揮するために、バスタイムでの正しい順番を説明します。普段、自分が行っているヘアケアと照らし合わせながら、チェックしてみましょう。
①ブラッシング
入浴前にブラッシングをすると髪のもつれがなくなり、毛先までしっかりと栄養を届けることができます。健康な髪を保つためには、入浴前のブラッシングが重要。入浴前のブラッシングには汚れを浮かす効果があるので、シャンプーだけでは落としきれない汚れが、簡単に落とせるようになります。ぜひ入浴前のブラッシングを取り入れてみてください。
②予洗い
シャンプー前に髪をしっかりすすげていますか?
シャンプーの効果を最大限に引き出すためには、十分な「予洗い」が必要です。
その理由は2つあります。
- 髪に水分を含ませて摩擦を減らすことで、摩擦によるダメージが少なくなる
- しっかり汚れを落とすことで、シャンプーの有効成分を髪内部に届けられます。実のところ、予洗いだけで汚れの7割以上が落ちると言われています。
予洗いのポイントは、頭皮にしっかりと水分を含ませること。頭の上からシャワーをかけるだけでは、頭皮をしっかりすすげていません。髪をかき分けて、頭皮にしっかりお湯をあてることを意識しましょう。
③シャンプー
毎日使うヘアケア用品。シャンプーやトリートメントだけではなく、洗い流さないトリートメントを使用している方も多いですよね。なかでも、シャンプーは頭皮や髪の状態を左右します。ここでは、シャンプー選びのポイントと、正しい髪の洗い方をご紹介します。
シャンプー選びのポイント
普段どのような基準でシャンプーを選んでいますか?ノンシリコンや無添加などの響きが良いものやお手頃な値段のものを、「なんとなく」で選んではいないでしょうか。シャンプーの見直しは、美髪への第一歩です。髪と頭皮に優しいシャンプーを選びましょう。シャンプーが頭皮や髪の状態に合っていないと、効果が出ないばかりか、ダメージが進行してしまう可能性があります。
アミノ酸が主成分のもの
髪と同じ成分のアミノ酸で洗うことで、髪に栄養をたっぷり補給できます。
ヒアルロン酸高配合
保水力のあるヒアルロン酸は、化粧品などで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。お顔やお肌だけでなく、頭皮にも髪にも潤いは必要。保湿成分であるヒアルロン酸が高配合のものを選びましょう。
弱酸性
健康な髪や頭皮の状態は弱酸性。ヘアカラーなどの施術を行った髪や頭皮はアルカリ性に傾きやすく、髪や頭皮がアルカリ性に傾くほど乾燥などのトラブルが生じます。そのため、アルカリ性に傾いた頭皮を健康な状態に引き戻してくれる、弱酸性のシャンプーがオススメです。
髪と頭皮に、十分な栄養と水分を与えるためには、これら3つのポイントを押さえたシャンプーが最適です。
効果的な洗い方
次に、効果的なシャンプーの仕方をご説明します。
洗い方のポイントは2つ。
1つ目は、シャンプーは手のひらで泡立てずに、地肌で泡立てることです。ボトルから出したシャンプーを手のひらで泡立ててしまいがちですが、これはNG。指先に取ったシャンプーを、頭頂部と両方のこめかみの3箇所に直接つけて、地肌で泡立てます。
2つ目は、指の腹でマッサージするように地肌を洗うこと。生え際・耳の後ろ・襟足から頭頂部に向かって、らせんを描くように地肌を動かします。マッサージするような気持ちでもみ込みながら、きめ細やかな泡を立てていきましょう。手に取って逆さにしても落ちない泡が、理想的な泡です。
洗い流す前に、髪を指ではさみ、根元から毛先まで通して泡を浸透させましょう。
この一手間をかけることで、仕上がりに差がでます。
④トリートメント
トリートメントは、キューティクルをしっかり閉じる効果があるものを選びましょう。キューティクルを閉じることで、シャンプーで補った栄養分や水分を、しっかり髪に閉じ込められるのです。シャンプーを洗い流したら、トリートメントを毛先からつけて、少しずつ上に広げていき、髪全体にまんべんなくなじませましょう。乾燥やダメージが気になる場所には、念入りにもみ込みます。トリートメントは頭皮にはつけず、髪だけにつけるのがポイントです。
ヘアパック・ヘアマスク
特にダメージが気になる髪には、普段のヘアケアに加えて、月1回のスペシャルケアがオススメです。髪の乾燥やクセがひどくなってきたと感じるときは、髪内部の水分や栄養分がかなり不足している状態。しっかりと栄養補給をしてあげましょう。スペシャルケアに使うアイテムは、補修成分があるものを選ぶのがポイント。ヘアパックやヘアマスクなどを、たっぷりとつけてなじませましょう。十分な栄養が髪に行きわたるように、キャップをかぶって10~15分、時間を置くとより効果的です。
アウトバスでの正しいヘアケアの順番
健康で美しい髪を目指すためには、せっかくバスタイムで髪に水分と栄養分を補給しても、アウトバスケアが正しくできていないと十分な効果が発揮できず、もったいない結果になることがあります。バスタイムの次のアウトバスケアも正しい順番で行いましょう。
①タオルドライ
タオルドライは髪にドライヤーの熱をあてる時間を短縮できて、熱による髪への負担を最小限に抑えられます。髪が濡れていると髪を覆っているキューティクルが傷つきやすいので、髪全体を優しくタオルドライします。ゴシゴシと力を入れすぎると、頭皮を傷つけたり、キューティクルが壊れたりする原因にもなります。タオルで髪を挟むようにして、水分を取りましょう。全体の水分が取れてきたら、次は毛先のタオルドライです。髪をこすり合わせないように注意してください。
②アウトバストリートメント
ドライヤーで乾かす前に、アウトバストリートメントを使いましょう。アウトバスでのヘアケアも、髪に栄養や水分を与えることが大切。シャンプーやトリートメント選びと同じで、アミノ酸やヒアルロン酸が配合されたアイテムがオススメです。キューティクルを整えて、栄養や水分を髪内部へしっかりと閉じ込めましょう。
③ドライヤー
ドライヤーで髪を乾かす際、前髪やサイドから乾かす人が多いのではないでしょうか。髪になるべく負担をかけないためには、ドライヤーをかける順番に気をつけましょう。
- 髪をブロックに分ける
- 後頭部
- 両サイド
- 前髪
最初にブロック分けすると、乾きムラを防ぐ効果があります。乾かしづらい場所から順に乾かしましょう。ポイントは、根本から20cmほど離して使うこと。ドライヤーの熱で髪を傷めないように注意します。
ヘアケアの順番を見直しておうちで美髪をつくろう
今回は美髪に導く正しいヘアケアの順番をご説明しました。
- ブラッシング
- 予洗い
- シャンプー
- トリートメント(+月1回のスペシャルケア)
シャンプーをする時は、地肌でしっかりと泡立てて、指の腹でマッサージするように洗いましょう。どのアイテムも、アミノ酸やヒアルロン酸配合のものを選び、髪内部へ栄養と水分をたっぷり補給することを意識しましょう。
- タオルドライ
- アウトバストリートメント
- ドライヤー
濡れている髪は、キューティクルが開いていてとってもデリケートな状態。アウトバスでもやさしく丁寧にケアしましょう。
髪の傷みやうねり、抜け毛などのお悩み解消には、日々のヘアケアの積み重ねが大切です。
正しい順番と、正しいアイテム選びで、美髪を目指しましょう。