犬や猫などの生き物は季節の変わり目で一気に毛が抜ける時期がありますが、実は人も同じように季節の変わり目で抜け毛が増えたりダメージが変わります!
ドライヤーやブラシで髪をとかしている時に「髪の毛が抜けるなぁ」「パサついてきたなぁ」と感じたことはありませんか?
できることなら季節が変わっても美髪を維持していたいものですよね。
今回は、季節によって違う髪の毛のダメージや、季節の変わり目に負けない健やかな髪の毛を作る方法をご紹介します!
季節で違う?受けやすいダメージの種類とヘアトラブルについて
春夏秋冬と、それぞれの季節で髪の毛の調子が違うと感じたことはありませんか?
冬は夏と比べて大気中の湿度が低く乾燥しやすい、夏は紫外線が気になったりと、季節によって髪に受けるダメージの種類は異なります。それぞれの季節で受けやすいダメージの種類と、起こりやすいヘアトラブルについて紹介します。
ダメージの種類とヘアトラブル~春~
徐々に日差しが暖かくなり花粉が多く飛ぶ季節、生活環境が変わる方も多い時期ですよね。
春は犬や猫の毛も生え変わる時期で、人も春になると抜け毛が増えがち…。
抜け毛が増える原因は、環境が変わったことによるストレス、季節の変わり目で髪の毛の生え変わりなどが知られています。その他にも花粉が頭皮にくっついたまま洗い流すことができず、花粉汚れを放置した場合、頭皮が硬化し細く抜けやすい髪が生えることがあります。花粉やストレスによるダメージから、春は抜け毛のヘアトラブルに悩まされる人が多くなるようです。
ダメージの種類とヘアトラブル~夏~
一年を通して降り注ぐ紫外線、夏は特に紫外線が強くなる季節です。
紫外線ダメージは、お肌にも悪影響を及ぼすように、髪の毛や頭皮へのトラブルを招きます。
紫外線は髪を覆うキューティクルを傷つけるため、摩擦などの少しの刺激でもキューティクルが剝がれやすくなります。キューティクルが剥がれた箇所から、髪内部の水分や栄養分が流出し続け、髪の毛がパサつきやすくなります。
キューティクルが剥がれると、水分や栄養分だけではなく、ヘアカラーで入れたカラー剤も流出します。したがって、カラーの色落ちが早いなどというトラブルも起こりがち…。
そのほかにも頭皮が日焼けし、フケのような白い粉が出ることがあります。夏は日傘をさすなど、頭皮や髪の紫外線対策を行いましょう。
ダメージの種類とヘアトラブル~秋~
秋は夏と比べて空気が乾燥します。秋は髪がパサつきやすく、抜け毛が増えます。パサつきや抜け毛のヘアトラブルは、夏に受けたダメージが、秋になって表れている可能性があります。
空気が乾燥しているから髪がパサつくのは仕方がないと思ってはいませんか?季節の変わり目だから抜け毛が増えるのは仕方がないとあきらめていませんか?
夏に受けた紫外線ダメージを秋にしっかりケアすることができると、パサつきや抜け毛などのヘアトラブルを防ぐことができます。
ダメージの種類とヘアトラブル~冬~
冬は1年の中で、空気が最も乾燥しやすい季節です。空気が乾燥することにより、冬は静電気に悩まされますよね。パチッと流れる静電気は、4000V〜20000Vもの強い電流が全身に流れると言われています。
当然、静電気は髪にも流れます。静電気が髪に流れると、キューティクルが傷つき、剥がれやすくなります。
その結果、静電気によるダメージで、パサつきなどのヘアトラブルが起こります。
季節に負けない!トラブルに強い髪や頭皮へ
季節ごとに違う、紫外線や静電気などのさまざまなダメージ。季節ごとに合ったヘアケアをおこなうことでヘアトラブルを避けることはできますが、季節ごとにヘアケアを変えることは難しいですよね。
季節ごとに合ったヘアケアを行わずとも、健康な髪や頭皮であれば少々のダメージを受けても、ヘアトラブルを回避することができます。
ここでは、季節ごとに発生する紫外線などのダメージに負けない、健康でトラブルに強い髪や頭皮を手に入れるためのヘアケアをご紹介します。
シャンプーの見直し
シャンプーをなんとなく選んでいる方は多いですよね。しかし、シャンプー選びこそ健康な髪や頭皮を手に入れるための基本!まずはシャンプーを見直すことから始めましょう。
今どのようなシャンプーを使っていますか?洗浄力が強いシャンプーを使用していませんか?シャンプーの中には、洗浄力が強すぎるものがあります。
洗浄力が強いシャンプーは、健やかな髪の毛に必要である水分や栄養分、皮脂なども一緒に洗い流している可能性も!
健康な髪や頭皮は、適度な潤い、ハリや弾力(コシ)があります。潤いとハリ・コシのある髪を取り戻すことができる、質の高いシャンプーを選びましょう。
こだわってほしいシャンプーのポイントは下記の2点!
- アミノ酸が主成分となるシャンプーであること
- 保湿効果のあるヒアルロン酸が高配合されている
アミノ酸は髪と頭皮と同じ成分であるため、アミノ酸が主成分のシャンプーだと洗いながら、髪や頭皮に栄養を与えることができます。
化粧水にも使用されているヒアルロン酸は、1gで6000mlもの水分を保持するため、保湿効果が高い成分です。シャンプーを選ぶときは、アミノ酸とヒアルロン酸の成分に注目しましょう。
トリートメントで栄養補給
シャンプー後に使用するトリートメント。トリートメントをなぜ使用するのか、答えられない方は多いのではないでしょうか。
シャンプーの役割は
- キューティクルの保護
- シャンプーで補えない栄養を補給
の2つがあります。
紫外線や静電気で傷つきやすいキューティクル。乱れたキューティクルを整えるためにも、キューティクルをしっかり保護できるトリートメントを選びましょう。
シャンプーとの相性を考えて作られているため、シャンプーと同じラインの商品を選ぶのがポイントです。
タオルドライの方法を見直す
季節によって乱れやすいキューティクル。キューティクルが乱れている状態で、誤ったタオルドライを行うと、さらに深刻なトラブルを招くことがあります。深刻なトラブルを引き起こす理由と正しいタオルドライの方法をご紹介します。
キューティクルは濡れると開き、乾くと閉じるという性質があります。キューティクルは髪を守る効果があるため、閉じている状態のときは、少々ダメージを受けても深刻なヘアトラブルを回避してくれます。しかし開いているときは、キューティクルが剥がれやすく、少しの刺激でも髪内部にダメージが直接響くことがあります。そのため、お風呂上りの濡れた髪はとてもデリケート。
水分を拭き取るタオルドライの際にゴシゴシと拭いてしまうと、摩擦ダメージにより、キューティクルが剥がれ深刻なヘアトラブルを招いてしまうことも。
一度傷ついたキューティクルを元に戻すことは難しいです。
したがって、摩擦を与えずに正しくタオルドライすることが大切。正しいタオルドライの方法は、まずタオルを両手に持ち髪の毛を挟み込み、タオルで抑えるように髪の毛の水分をふき取りましょう。
正しいドライヤーの方法
濡れた髪はキューティクルが開いているため、お風呂上りの髪はドライヤーで早く乾かす必要があります。
しかしながら、キューティクルはドライヤーの熱に弱いため、正しい方法でドライヤーを使いましょう。
ドライヤーは髪の毛から10㎝以上離し、小刻みに動かしながら根元から毛先に向かって乾かしていきましょう。
熱が上がりすぎないよう、温風と冷風を交互に使い、髪の毛の内部に熱がこもらないようにします。
ブラッシング
冬場は特に、ヘアブラシを通して静電気が起こることがあります。ブラシをした後顔周りに髪の毛がくっついてきたり、髪の毛がぼわーっと広がるようであれば静電気が起こっています。
特に静電気が起きやすいナイロン製のヘアブラシを使用している方は要注意。静電気はキューティクルに大きなダメージを与えるため、静電気が起こりにくい天然毛のブラシを使ってお手入れすることをおすすめします。
天然毛はキューティクルを保護し、髪の毛1本1本に潤いを与えてくれます。適度な油分も含まれているため、静電気が起こりにくいのです。
季節の変わり目に左右されない髪づくりは普段のお手入れにあり!
一年を通して、髪の毛は様々なダメージを受けることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ダメージを受けた髪の毛は、状態によって修復までに時間を要することも少なくありません。
一度傷ついたキューティクルは閉じる力も弱くなってしまうため、キューティクルが傷つかないよう日頃のお手入れから気を付ける必要があります。
ご紹介した方法は、どれも難しいことはなく日常の中で取り入れられるものばかりです。
ぜひこの機会に一度お手入れの方法を見直してみてはいかがでしょうか。