くせ毛

乾燥うねりの原因とは?2つのポイントで乾燥から髪を守ろう

「髪が乾燥するとうねってくる」

そんなお悩みはありませんか?

乾燥による髪のうねりは、パサつきや広がりも同時に発生することが多いため、年齢以上に老けて見えたりと、全体の印象にも影響してくるかもしれません。

では、なぜ乾燥すると髪にうねりが起こるのでしょうか?原因と対策を解説していきます。

髪が乾燥してうねる原因は?

髪が乾燥してうねる原因は何なのでしょうか?湿気によるうねりとの違いは?

根本的な原因を3つ挙げてみます。

水分量の不均一

雨の日などに湿気による髪のうねりを感じる方は多いと思います。一方で、乾燥によるうねりも発生するのはなぜでしょうか?

いずれも原因は、髪内部の水分バランスが乱れていることです。

直毛は、髪内部の水分量が均一であるのに対し、くせ毛は、水分量がしっかりある箇所とない箇所があります。そのため、湿気が多い場合は水分量が増え、乾燥している時は水分量が減ることで、膨張したりパサついたりして、うねりが発生します。

くせ毛、直毛、水分バランスの違い

パーマやヘアカラーなどによるダメージ

パーマやヘアカラーは、髪表面のキューティクルをこじ開けて薬剤を浸透させていきます。パーマやヘアカラーを繰り返してキューティクルが開いたままになっている髪は、髪内部が空洞化しているので、髪内部の水分やタンパク質が外へ逃げてしまう状態です。

つまり、キューティクルが閉じていれば髪内部の水分は守られますが、キューティクルが開いたままだと乾燥した空気の影響を受けてしまい、水分バランスが乱れ、うねりが起こるというわけです。

このような状態では、せっかくヘアカラーやパーマをしても定着しづらくなるのでもったいないですよね。

ヘアオイルの使用

ヘアケアにオイルを使っていませんか?

「髪がまとまるし、乾燥によるうねり対策にいいんじゃないの?」と思う方が多いかもしれませんが、実は真逆です!ヘアオイルを使用すると、ドライヤーや紫外線などの熱を吸収しやすくし、髪に必要な潤い成分を外へ追い出してしまいます。

その結果、乾燥やダメージがどんどん進行し、毛髪内部がスカスカの状態になってしまいます。

ヘアダメージ・乾燥・うねりなど、原因はいずれも髪の水分不足です。それなのに、水と相性の悪い油分=オイルを使用するのは逆効果なのです。
【衝撃の事実】ヘアオイルは実は髪に良くない!ダメージの本当の原因はこれだったお風呂上りや朝のヘアケアにオイルを使っていませんか?そのオイル、実はヘアダメージの原因になっているかもしれません。 「ヘアオイルで...

乾燥うねりを放っておくとどうなるの?

乾燥によるうねり。扱いづらさはもちろんですが、そのままにしていると思わぬヘアトラブルの原因にもなります。

枝毛や切れ毛ができる

髪は、「湿度60%以下」でパサつきはじめます。つまり、湿度が低く、空気が乾燥している冬は、髪にとって過酷な状況。パサつき、うねりが出はじめているということは、髪の内部から水分がどんどん逃げ出している状態です。

それをそのままにしておくと、髪表面のキューティクルがはがれて髪内部のタンパク質や水分が流出し、うねりだけでなく、枝毛や切れ毛が出来てしまうのです。

湿度60%でも髪は乾燥しはじめる!?潤いケアが必要な理由とは空気が乾燥する季節になると、気になる肌の乾燥。実は髪も、肌以上に潤いを奪われています。しかし肌に比べて、髪の乾燥対策をしている方は少ない...

頭皮トラブルが発生する

乾燥するのは髪だけではありません。髪が乾燥しているということは、頭皮も乾燥しているということになります。

頭皮が乾燥すると、皮膚の潤いを保っている角質層が荒れ、フケやかゆみなど、トラブルの原因になります。頭皮が荒れると、栄養が行きわたらなくなり、元気な髪が生えてこなくなり、更なるうねりの原因にも。

くせ毛にはスカルプケアが重要!頭皮を洗えるシャンプー選べてる?年齢を重ねて、髪のトラブルが増えたと感じていませんか?中でも多いお悩みのひとつが、くせ毛です。 年齢と共にうねりが増えてしまうのは...

乾燥うねりを解消するためには?

乾燥によるうねりを解消するにはどうしたら良いのでしょうか?日常的に取り入れられるポイントを2つお伝えします。

ドライヤーをあてすぎない

うねりが気になると、「ドライヤーでしっかり伸ばして乾かしたい」と、ドライヤーを長時間あててしまうかもしれません。しかし、ドライヤーのかけすぎは厳禁。乾燥うねりの原因になります。

髪にも水分が含まれているため、ドライヤーの熱でカラカラにするのは避けましょう。水分不足の状態にも関わらず熱をあて続けたら余計に乾燥が進んでしまいます。

乾かす時のポイント
  1. 髪をブロックに分け、均一にドライヤーをかけます。
  2. ある程度乾かしたら、冷風をあてて熱を冷まします。
  3. 髪をさわって指に水分が付かなければ乾かすのは終わりにします。

髪をさわった時に湿っているように感じても、指に水分がつかなければ半乾きではありません。髪内部に水分がある良い状態です。

乾燥うねり解消には、水分不足にならない状態をキープするのが大切なので、参考にしてみてください。

美髪の基本!正しいドライヤーのかけ方とは?くせ毛が扱いやすくなるポイントも解説お風呂上り、髪が濡れている時はストレートなのに、乾くとうねる・パサつくというお悩み、ありませんか?そんな方に見直してみてほしいのが、ドラ...

ヒアルロン酸入りのヘアケアを取り入れる

乾燥によるうねりを解消するために有効な成分をネット検索すると、DPG(ジプピレングリコール)やTPG(トリプロピレングリコール)など、聞きなれない成分が出てくると思います。

それらは、確かに髪の水分を均一にするために有効かもしれませんが、より重要な成分があります。

それは、ヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸は、空気中の水分を取り込んでくれる働きがありますので、髪内部の水分量が一定に保たれ、乾燥によるうねりが解消し、一日中潤いが続きます。

ヒアルロン酸が配合されたヘアケア剤は色々ありますが、ヒアルロン酸の配合比率が高いものを選びましょう。安値だと、ほぼ水でできている製品もあります。できれば美容院で相談して、専売品を選びましょう。

乾燥から髪を守ろう

乾燥によるうねりの原因は水分量の不均一です。

そのままにしておくと、ヘアカラーやパーマの影響を受けやすくなるだけでなく、健康な髪が生えにくくなり、うねったままという状態にもなりかねません。

乾燥対策として、本当に必要なヘアケアを積み重ねていきましょう。

ABOUT ME
【監修者】山本 幹雄
エスアイシーグループ 代表
美容師、美容学校教諭を経て自身の美容室を開業。髪に悩むお客様の要望に応えるため、商品開発にも取り組み、エスアイシーグループを設立。
gogh-stylings-26
基礎知識
基礎知識
previous arrow
next arrow