暖かくなる春は過ごしやすい気候ですが、花粉症の方にとっては辛い季節ですよね。
しっかり窓を閉じている室内でも、花粉に悩まされる方は多いのではないでしょうか?
室内で花粉症がおこる原因のひとつに、ダメージヘアが関係していることがあります。
ダメージがある髪は花粉が付着しやすく、また髪は顔回りにあることから鼻や目等の粘膜に花粉による影響を与えやすいです。
なぜ髪の毛が傷んでいると花粉が付着しやすいのでしょうか?
髪の毛が傷んでいると花粉が付着してしまう理由と、花粉の付着から髪を守るためのケア方法を紹介します。
傷んでいる髪の毛とは?
ダメージヘアと花粉の関係をお伝えする前に、自分の髪が傷んでいるのか確認してみましょう。
髪が傷んでいるときに起こる症状を、これから、いくつか紹介します。
ひとつでも当てはまる方は、花粉症の原因はダメージヘアかもしれません。
・ツヤがない
髪の毛のツヤを左右しているのはキューティクルです。
「天使の輪」は、しっかりとキューティクルが整い、光が髪にあたることでキレイに反射します。
反対に、天使の輪が出ていない時は、キューティクルが乱れています。
髪を覆うキューティクルが整っていると髪の毛を刺激から守ってくれますが、キューティクルが乱れていると外部の刺激が髪内部に直接響いてしまいます。
日頃のヘアケアが間違っていたり、カラーやパーマ等を頻繁に繰り返すとキューティクルが乱れ、ツヤのない髪の毛になってしまうのです。
・パサつきや広がり
しなやかで美しい髪の毛に欠かせないのが、水分と栄養分。
水分と栄養分が十分な髪は、まとまりがあり、パサつきを感じません。
したがって、潤いやまとまりのない、パサついて広がっている髪はダメージがあります。
・ヘアブラシの通りが悪い
ダメージのない髪は、キューティクルが閉じて、整っています。
キューティクルが整っている髪は、ブラシの通りが良く、髪が絡まりません。
反対にキューティクルが乱れている、ダメージがある髪は、絡まりやすいです。
その理由は、キューティクルが乱れているということは、閉じず開きっぱなしである状態であるからです。
キューティクルは逆立つように開くため、絡まりやすいです。
絡まった髪の毛に、ヘアブラシで力を入れて無理やり通してしまうと、切れ毛や枝毛といった二次的なトラブルを引き起こします。
傷んでいる髪に花粉が付着する理由
なぜ、傷んでいる髪の毛には花粉が付着しやすいのでしょうか。
その理由を詳しく解説していきます。
キューティクルが開いているから
髪の表面はキューティクルで覆われています。
しかし、本来閉じているはずのキューティクルが開いていると、花粉が隙間に入り込んだり、表面に付着しやすくなってしまいます。
髪の毛のキューティクルが閉じ、表面がツルツルしている状態は、花粉が毛に沿うように落ちていくため、花粉が付着しにくい髪の毛なのです。
ヘアオイルが原因になっていることも
ヘアオイルで、髪がベタベタした経験はありませんか?
ヘアオイルのつけすぎが原因で髪がべたつくのですが、ベタベタする性質は少量でも変わりません。
食用の油同様、ヘアオイルは吸着する性質があります。
したがって、ヘアオイルやオイルが含まれているヘアケアアイテムを使った髪の毛は、花粉が付着しやすいです!
髪の毛のパサつきや広がりを抑えるために、アウトバストリートメント代わりに、ヘアオイルを使われている方も多いのではないでしょうか。
そのような方は毎日使っているヘアケアアイテムが原因で、花粉症がひどくなっているかもしれません。
キューティクルが開いてしまう原因とは
本来なら閉じているはずのキューティクルが、なぜ開きっぱなしになってしまうのでしょうか。
キューティクルが閉じず開いてしまう原因は、ひとつだけではありません。
場合によっては、いくつもの原因が重なってしまっているために、花粉症がひどくなっている可能性もあります。
カラーやパーマの施術の繰り返し
カラーやパーマは、閉じているキューティクルをいったん開き、薬剤を髪内部に浸透させ形を作ったり色を入れたりする施術です。
キューティクルを開いたり閉じたりを繰り返すことで、キューティクルが閉じる力が弱くなり、ウロコが逆立つように開きっぱなしになってしまいます。
乾燥
髪の毛もお肌と同じように、乾燥します。
乾燥した髪を放置すると、頭皮や髪の毛を守るために必要な脂分のバランスが崩れるため、髪の毛のバリア機能が低下します。
バリア機能が低下した髪の毛はキューティクルが乱れやすく、刺激を受けやすくなります。
洗浄力の強いシャンプー
洗浄力の強いシャンプーは汚れをしっかり落としてくれる半面、必要な潤いや皮脂までも落としてしまいます。
洗浄力が強い食器用洗剤等を使っていると、乾燥がすすみ、手や指先がカサカサしてしまうことはありませんか?
髪の毛も同様、洗浄力の強いシャンプーで洗うとキレイに汚れを落とせた感覚になるものの、汚れ以外の水分や皮脂も一緒に落としてしまいます。
その結果、髪の乾燥が進み、キューティクルが剥がれやすくなるのです。
花粉が付着しにくい髪になろう
花粉症の方にとって花粉が飛ぶ時期はとても憂鬱なものです。
できるだけ髪の毛に付着する花粉を減らすためには、ダメージを修復するヘアケアが大切。
押さえておきたいヘアケアのポイントをご紹介します。
弱酸性のシャンプーを使う
健康な髪の毛は、弱酸性の状態です。
しかし、傷んでいる髪の毛はアルカリ性に傾いています。
アルカリ性に傾いている髪の毛は、とてもデリケート。
ちょっとした刺激にも弱く、キューティクルが傷ついてしまいます!
そのため、健康な状態である弱酸性の髪の状態に引き戻してくれる、弱酸性シャンプーを使用しましょう。
弱酸性に戻った髪の毛は、乱れたキューティクルが整い、刺激から髪を守ってくれます。
ヒアルロン酸が高配合のシャンプー
お肌の潤いを保つために、スキンケアアイテムに使われることが多いヒアルロン酸。
実は、髪の毛の潤いを保つためにも必要な成分であることを知っていますか?
1gで6000mlもの水分を保持する力があると言われているヒアルロン酸。
ヒアルロン酸が配合されているシャンプーなら、髪の毛に必要な潤いをしっかり与えることができ、ツヤのある髪へと導くことが可能です。
アミノ酸が主成分のシャンプー
髪の毛と同じ成分であるアミノ酸が配合されているシャンプーは、髪の毛にしっかりと栄養を与えることができます。
十分栄養がある髪の毛は、外からの刺激に負けない健やかな髪の毛を取り戻してくれます。
健康な髪は、キューティクルが剥がれにくく、花粉から守ってくれます。
スタイリング剤の代わり!アウトバストリートメントを活用
スタイリング剤はどうしてもオイル系の成分が入っています。
ヘアオイルに限らず、ワックスなども、花粉が付着してしまいます。
スタイリング剤をどうしても使用していという場合は、スタイリング剤の代わりにミルクタイプのアウトバストリートメントを使用してみてはいかがでしょうか?
アウトバストリートメントは、摩擦や紫外線のダメージからも髪を守ってくれる効果があるため、おすすめです。
髪質を改善して花粉が飛ぶ辛い季節を乗り切ろう!
どんなに髪の毛や衣類に付着している花粉を払い落しても、キューティクルが剥がれダメージを負っている髪の毛の花粉を落としきることは難しいのも事実…。
ならば、ダメージの少ない健やかな髪質に改善することが、花粉症を軽減する一番の近道なのではないでしょうか。
目に見えないだけで、花粉は髪の毛に付着しやすいものです。
髪質の改善は、花粉症対策に欠かすことはできません。
毎日のヘアケアを見直して、ダメージがなく、花粉に悩まされない髪になりましょう。